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投稿者：戦艦武蔵
投稿日：2016年 9月10日(土)21時13分59秒
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疑獄(スキャンダル)
政官財界を巻き込んだ大規模事件。もともと一般的意味では有罪か無罪か疑わしく判決のしにくい刑事事件のことを言った。現在では主として政治問題化し政
権基盤を揺るがすような贈収賄事件を言う。戦前は藩閥政府好感、軍人、政党党首が対象だったのに対し、戦後は政党政治が定着するに従い、政党政治家、特に
保守政党の閣僚、国会議員に広く拡散する傾向がある。
疑獄の契機としては、①国家財政・融資に絡む事件(昭電疑獄・造船疑獄など)、②国会での法案審議に絡む事件、いわば法律をカネで買う式の事件(炭管汚職・売春汚職・保全経済界事件)、③行政執行に絡んで有利な取り計らいを求める事件(リクルート事件)などがある。
収賄事件は、「被害者のない犯罪」とも言われ、被害を被るのは「公益」である。当事者は双方とも利益を得るため、めったに事件として表面化しないという
特徴がある。さらに、こうした政官財界のもたれあいが発展すれば、特定に利害で結びつくのではなく、日常的な共生・共存のネットワークを作り上げる。これ
が「構造汚職」と言われるものである。汚職しているとの意識さえ希薄になる。事件のたびに金銭感覚のマヒぶりに驚かされるのはそのためだ。その場合、贈収
賄事件の構成要件である「職務権限」と報酬・対価の関係も不明確になりがちで、これが近年、事件の解明、起訴を一層困難にしている。
疑獄この10年：上記他、ロッキード・ダグラスグラマン・撚糸工連・パチンコ疑惑・共和事件・佐川急便事件・金丸巨額脱税事件・ゼネコン汚職・２信金乱脈融資事件・下水道談合、他多数・・・。
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